久々にマンガレビューを書きたいと思います。
前回のレビューから、もうひと月以上も空いてしまいました……。(汗
今回読んだのは、こちら!!
筒井哲也先生の「ノイズ1巻」です!
書店で偶然見かけて、1話試し読みの冊子が置いてあったため、
その冊子を立ち読みしてました。
最初の1話だけなのに、ものすごい不穏な空気と得体のしれない恐怖が
引きずり込もうとしてきました。
そして舞台がルトくんが住んでいる場所の近くがモデルになっていました。
なんとヒカキンがゲスト出演していますよ!!
面白かったので、買って読んでみました。
なるべく伏せますが、若干のネタバレを含みますので、ご了承ください。
1話のおおまかなあらすじ
東海地方の田舎町に、1人の中年男がやってきたところから全てが始まります。
主要な登場人物は、
・イチジク農家の青年
・農家を手伝う猟師
・新人警察官
の3人です。
普通の民間人、銃の扱いができる男、警察官。
ゾンビホラーかと思ってしまうようなチョイスです。(笑
その少し前に、イチジク農家の青年がテレビのインタビューを受け、それを田舎町の老人や町議会助役といった権力者が見るシーンがあります。
どうやらこの田舎町が有名になったのは、イチジク農家の青年が作ったイチジクが、
田舎町の名産品となり、それをヒカキン人気動画投稿者が紹介したことで、
全国から注文が来るようになり、田舎町が潤うようになったみたいです。
そしてそれがどう還元されているのかというと、
町役場を改修しているみたいです。
はい、意味のないハコモノですね。さすがお役所。
そしてそこに現れた、素性のしれない中年男。
無人直売所で無銭飲食(犯罪)をしていたのを見つかったので、
農家の青年が問い詰めると、仕事を探していることが判明します。
ここから、不穏な空気が一気に流れ出します。
その場は穏やかに治まりましたが、嫌な空気は残ったまま。
どうやらこの中年男は、14年前に起きた女子大生ストーカー殺人事件の犯人みたいです。
模範囚で刑期が短くなったため、出てきたみたいです。
しかし、こいつは「平気で嘘をつき続けられる人間」です。
時を同じくして、名古屋。
愛知県警本部では、1人の刑事と女性が話しています。
家族の失踪について、です。
女性の父は定年まで警察官をしていましたが、定年後は保護司となり、
元受刑者たちの社会復帰をしていました。
警察の退職金を使ってアパートを借りて、しかもボランティアでです!!
さらにあるL級受刑者(10年以上の長期刑を受けた受刑者)には、
珍しい苗字だから過去のことで就職に差し障りがあるといけないと、
養子縁組までしていたそうです。
模範囚で何度も面談し、問題がなく、書類上のことだからとはいえ、
正直、どうしてそこまでやるのか理解できませんでした。
そしてなんと、その養子縁組した受刑者こそ田舎町に突如として現れた、
女子大生ストーカー殺人事件で有罪判決を受けた元受刑者でした……。
1巻全体の感想
中年男が元受刑者だと分かりましたが、まだ裏付けがありません。
ここまではまだ、あくまで「可能性」の話です。
田舎町の3人組パートと、刑事パートが交互に繰り返されます。
14年前に起きた、女子大生ストーカー殺人事件が、
過去のものではなく、現在まで続いているものであることが強調されてきます。
刑事は執念をも感じさせる勢いで、この容疑がかけられた中年男を追います。
その裏には、この刑事が過去に女子大生ストーカー殺人事件に関わっていて、
そこで遭遇した苦い記憶がありました。
しかし、途中でなんと中年男が女子大生ストーカー殺人事件の犯人であることが判明します!
決め手となったのは、成人した方ならほとんどの方が誰でも持っている、あれです!
ここで私も知らなかったトリビアが披露されます。
知った私は思わず目を丸くして「へぇ、そんなカラクリがあったの!?」と驚かずにはいられませんでした。
これを知ったら、人のそれを見てみたくなること間違いなし!!
そして1巻の終盤に、中年男が乗っていたレンタカーが発見されます。
ここで、保護司をしている男の失踪理由も判明します。
いやぁ……うん、なんとなく想像ついてたよ。
感受性の高い方や、神経質な方はご注意です。
いやぁ、本当にドキドキさせてきます!
サスペンスドラマを超えていますよ、これ。
不穏な空気は全体に漂っていますし、追う側が逆に追われる側になったり、
それをさらに別の存在が追ってきたりと、
読み始めると途中下車を許してくれません。
早くも2巻が出るのが楽しみであり、同時に怖くもあります。
生活を守るために動き出しましたが、はたしてこれからどうなることやら・・・。
今後の展開に、目が離せません!
ノイズ【noise】 1 (ヤングジャンプコミックス) [ 筒井 哲也 ]
|
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!