先日、ルトくんはヒトデさんとなかじさんが名古屋に作ったブロガー、アフィリエイター向けの作業スペースである「ABCスペース」にお邪魔してきました。
そのときの記事が、こちらになります。
ABCスペースでは、ヒトデさんと沖ケイタさんにお会いでき、とっても楽しい時間を過ごすことができました。
しかし、その日はそれだけではありませんでした。
ABCスペースは、平日は13時から営業開始します。
それなのに、ルトくんは午前中から名古屋の路上をうろついていました。
それはなぜなのか!?
ルトくんはその日、ABCスペース以外にも、行きたい場所があったのです。
それは、覚王山日泰寺でした!!
名古屋に住んでいる人であれば、誰もが1度は「覚王山」という名前を耳にしたことがあります。
市営地下鉄東山線の駅の名前にもなっているほど、有名な名詞でもあります。
しかし、どんな場所なのか知らないという人も、多いのではないでしょうか?
実は覚王山日泰寺は、すんごいお寺なのです!!
今回は、覚王山日泰寺について、どこがすごいのか、ルトくんが解説させていただきます!
覚王山日泰寺って何? 一体何がすごいの?
覚王山日泰寺は、名古屋市千種区にあるお寺です。
名古屋市営地下鉄東山線の覚王山駅から、歩いていける距離にあります。
名古屋では有数の大きなお寺なのですが、ただ単に大きなお寺というわけではありません。
しかし、かといいましてもどこかの宗派の総本山や大本山というわけでもありません。
それでは、どういうお寺なのでしょうか?
実は日泰寺には、日本に数多くある他のお寺には絶対にない大きな特徴が2つもあります!!
その2つを、ご紹介します!!
その1 お釈迦様の真骨がある!!
なんと日泰寺には、仏教の開祖であるゴータマ・シッダールタ(お釈迦様のことです)の遺骨が祀られています!!
これは日本の他のお寺には絶対にない唯一の特徴の1つです。
日本に仏教が伝来した奈良時代や飛鳥時代の寺院にも、お釈迦様の遺骨を祀っているお寺は存在しません。
仮に祀ってあるとしても、それはきれいな石や宝石といった代用品をお釈迦様の遺骨とみなして祀っているだけなのです。
しかし、日泰寺に祀られているお釈迦様の遺骨は、正真正銘の本物!!
まさに真舎利なのです!!
ここで疑問になってくるのが、どうして古代インドで亡くなったお釈迦様の遺骨が、どうして日泰寺に祀られているのか、です。
これについては、ウィキペディアに詳しくまとめられています。
嚙み砕いて説明すると、次のようになります。
インド(当時はイギリスの植民地だった)で真舎利ことお釈迦様の遺骨見つかる。
↓
イギリスからシャム国(現在のタイ王国)に真舎利が贈られる。
↓
シャム国国王のラーマ五世が日本に真舎利を贈る。
↓
真舎利を祀るためのお寺として名古屋に日泰寺創建!
つまり、タイ王国から真舎利が日本に贈られたのです。
そのため、日泰寺の名前は「日本」と「タイ王国」の国名からそれぞれ1文字ずつ取って作られました。
タイ王国がシャム国だった頃は覚王山日暹寺(にっせんじ)でしたが、タイ王国へ国名が変わった際に、現在の名前である覚王山日泰寺(にったいじ)に変更されています。
そして、覚王山という山号は「覚りの王の山」という意味合いから、
真舎利を祀るストゥーパ(お釈迦様のお墓)を意味しているよ!
境内には日本に真舎利を贈ってくれたラーマ五世の銅像もありまして、在日タイ人の参拝も多いお寺です。
なお在日タイ大使は、毎年ラーマ五世の誕生日に参拝するのがならわしになっているそうです!
もしかしたら、タイの要人に会えるかもしれませんね!!
その2 日本で唯一、どこの宗派にも属していないお寺
もう1つの特徴は、日本で唯一の超宗派のお寺ということです!!
普段意識することはほとんどありませんが、仏教には宗派が存在しています。
物資期のお葬式などに出席しますと、必ず開式前に宗派と寺院名を告げます。
この宗派は簡単に云いますと「うちはお釈迦様の教えをこう解釈している集団です」というようなものになります。
いわゆる政党と似たような、同じ考えのグループです。
日本仏教の有名な宗派を、いくつか紹介します。
天台宗(比叡山延暦寺)
真言宗(高野山金剛峯寺)
臨済宗(妙心寺や南禅寺など多数)
曹洞宗(永平寺、総持寺)
日蓮宗(身延山久遠寺)
浄土宗(知恩院)
浄土真宗(本願寺)
このように様々な宗派があります。
では、覚王山日泰寺はどの宗派でしょうか?
正解は「どこの宗派でもない」です!
日泰寺は、日本で唯一どこの宗派にも属していない「超宗派」の寺院です。
そのため、現在参加している19の宗派が3年ごとに交代で住職を務めています。
そして宗派によって読経するお経が異なるため、様々なお経が読まれています。
これは日泰寺でしか見られない、非常に珍しい光景です。
そんなことがあっていいのかというと、いいんです!
宗派は違っても、お釈迦様を敬う気持ちは変わりませんから!
そして過去には宗派で対立した時代もありましたが、今はそんなことはありません。
むしろ日泰寺を、
宗教対立を乗り越えた平和の象徴として、
世界中に知ってほしいとルトくんは常々思っています!!
参拝と御朱印
参拝の仕方は、他のお寺の参拝方法と同じです。
お賽銭を入れて、合掌して一礼します。
ちなみに本堂では、50円で線香も販売されています。
本堂の前にある香炉で火をつけて、線香を備えることもできますのでやりたい方は50円玉を持っていくといいかもしれません。
そしてもちろんですが、御朱印も配布されています!
ルトくんも御朱印帳を持っていって、御朱印に書いてもらいました!
こちらが日泰寺の御朱印です。
本堂の中にある祈祷などの受付で、お坊さんが書いてくれました!
お布施は300円になります。
御朱印集めをしている方は、御朱印帳を忘れずに持っていきましょう!
その他
日泰寺では毎月21日には、参道と境内に多数の屋台が出店して多くの人で賑わいます。
地元の活気と空気を直に感じ取ることができ、また買い物もできるので気になる方は出かけてみるのもいかがでしょうか?
そして日泰寺では、他の大きなお寺と同じように、葬儀や法要、納骨などを行っています。
宗旨宗派にかかわらずやっていただけるそうなので、詳しく知りたい方は寺務所までお問い合わせてくださいね。
まとめ
名古屋で最も有名なお寺である日泰寺に行ってきましたが、参拝者はそれほど多くはありませんでした。
それもそのはず。
真夏の暑い時期だけではなく、お昼近い時間に参拝したためです。
暑いだけではなく、お昼ごはんの時間が近かったためでした。
なお今回は、時間の関係上お釈迦様の遺骨が祀られている奉安塔は見ていません。
今度行った時には、奉安塔も必ず見ておきたいと思っています!
アクセス
覚王山日泰寺
〒464-0057
住所:愛知県名古屋市千種区法王町1丁目1
電話:052-751-2121
FAX:052-752-1115
HP:http://www.nittaiji.jp/
開門時間:午前5時~午後5時
受付時間:午前9時~午後2時
最寄り駅:名古屋市営地下鉄東山線「覚王山駅」
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!