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永平寺のたくあん漬け

永平寺たくあん漬けを、食べたことがある方はいらっしゃいますか?

お土産屋さんなどで売っている「寒干大根」や、
普通のたくあんではありません。

永平寺で作られているたくあん漬けのことです。

永平寺では毎年冬に、恒例行事となっているたくあん漬け作りが行われます。
1万本以上の大根を木おけ(漬物樽)に入れて仕込み、
1年ほど熟成させて作られます。
完成したたくあん漬けは、主に永平寺で修行している雲水(修行僧)さんの
毎回の食事でほとんどが消費されるのだそうです。
ちなみにこのたくあん漬け作りも、修行であり、
雲水さんが自ら仕込みます。

私は一度だけ、一夜参禅でこのたくあん漬けをいただいたことがあります。
永平寺一夜参禅の記事は、こちらを参照してください。

ルトくんの徒然図書館
ルトくんの徒然図書館
http://rutolibrary.com/2017/11/07/post-227/
どんなことも、つれづれなるままに――。

永平寺では、一夜参禅(参籠「さんろう」というそうです)の場合、
2回ほど食事の機会があります。
夕食に当たる「薬石(やくせき)」
朝食に当たる「小食(しょうじき)」です。
この2回の食事では、共にたくあん漬けが出されます。

永平寺の食事のルールでは、
「たくあん漬けを食べる時には、音を立ててはいけない」
と定められています。

雲水さんではないので、特別厳しく指導されることはありませんが、
たくあん漬けを音を立てずに食べるのは至難の業です。
私も、結局最後まで音を立てずにたくあん漬けを食べることはできませんでした。

また、雲水さんは毎回食事でたくあん漬けが出ます。
そして食事を残さず食べることを永平寺で叩きこまれます。
しかし実は、毎回の食事でたくあん漬けをわざと1つ残しておきます。
これはどういうことなのか?

その理由は、食事の後に食器を洗うのにたくあん漬けを使うからです。

雲水さんが使うのは「応量器(おうりょうき)」と呼ばれる漆器です。
大きさの違ういくつもの食器が、コンパクトにまとめられている大変便利な代物です。
amazonでも販売されています。

値段がかなり高いです!!

食後には、雲水さんは自分で食器を洗います。
しかし、洗剤をつけてスポンジでゴシゴシ洗うわけではありません。
そんなことをしていたら、大量の水を使ってしまいます。
水一滴たりとも、無駄使いしないのが、僧堂の精神です!!

では、どうやって洗うのか?
雲水さんから教えてもらった洗い方を、順番に説明します。

修行僧直伝!~永平寺流応量器の洗い方~

1 食事が終わった器にお茶を注いでもらう。
2 ヘラと残したたくあん漬けを使い、内側をこすって汚れを落とす。
3 大きい器から小さい器へとお湯をこぼさないように移す。
4 2~3を繰り返し、使った器とスプーン、箸も洗う。
5 お茶とたくあんを飲み干す。
6 布巾で水気を全て拭き取る。

以上です!
たくあん漬けで洗うなんて、これまで思いもしなかったことでした。

永平寺のたくあん漬けのことを知った時は、
自分はまだまだ何も知らないことを知った時でもありました。

世界は広い。
自分の知っていることが、どこでも通用するとは思うな。
常識など、時と場所で大きく変わるもの。当てにするな。

そんなことを教えてくれたのが、永平寺のたくあん漬けでした。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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