つい昨日のことではありますが、ルトくんの手元にこちらの書籍が届きました。
届いたー!
読むぞー! pic.twitter.com/7cVLAiDHvm— ルト (@ruto_kun) 2019年6月21日
山田牛午先生(@ymd95)の「ぼやきつね 第二集」です!!
この度、第二集が出たと知って「イベントで直接入手したい!」と思ってはいましたが、ルトくんのスケジュール的にコミティアなどのイベントで入手することが難しくなってしまいました。
しかし、COMIC ZINとメロンブックスで委託されていることを知ったルトくんは、すぐさまメロンブックスのページに行き、購入しました。
そして注文してから数日後。
ついにルトくんの手元に「ぼやきつね 第二集」が届いたのです!
もちろんすぐに読みました!
そして山田牛午先生にTwitter上で、こうコメントしました。
またブログに感想をまとめさせていただきますね!
— ルト (@ruto_kun) 2019年6月21日
というわけで、今回は「ぼやきつね 第二集」のレビュー記事となります。
なお、ネタバレを含んでおりますので、未読の方はご注意くださいませ!
ちなみに、ぼやきつねは第一集もありまして、そちらも読みましたし、手元にあります。
そのときの記事は、こちらです。
前置きが長くなりました。
さっそく行ってみましょー!
表紙と開幕
ぼやきつねは、山田牛午先生のエッセイ漫画です。
タイトルはもちろん、「ぼやく」と「きつね」を合わせた造語です。
そして内容は、山田牛午先生の感情がダイレクトに書きなぐられたものになっています。
表紙を見ていただくと分かりますが、第一集の表紙と違い、第二集のぼやきつねさんは、微かに透けています。
そして裏表紙では、ダンボールにくるまって行き倒れているホームレスのようなぼやきつねさんが・・・。
この時点でもう不安を煽る気満々!
そして開幕ですが、前回でもあったホラー展開は健在です。
そんな展開を知らずに普通に読もうと思ってページをめくると、ビビること不可避です。
しかも第一集よりも、ホラー度がパワーアップしています。
どれくらいパワーアップしているのかは、手に取ってからのお楽しみです。
余談ですが、なんと第一集よりも本の厚みが増しています!!
これを素直に喜んでいいのかどうかは、少し微妙かもしれません・・・。
内容はどんなもの?
ちょっとしたことから、日常的なことまで、幅広いことが1~2ページで描かれています。
内側に渦巻く気持ちがダイレクトに表現されたものから、
夢の内容の話(ホラーテイスト多め)、
私生活での出来事、日常の何気ないワンシーンでのこと……。
どこから読んでも、書いたときの気持ちがダイレクトに伝わってきます。
ルトくんが個人的に気に入っているのは、
・葬式でのお話
・結婚についてのお話
・古本のお話
・人生の送り方とネトゲの遊び方のお話
・ウトウトしはじめると・・・のお話
がお気に入りです。
特に葬式のお話は、一読の価値ありです。荘厳な場所で何やってるんですか!(笑
ただ、ルトくんも似たようなことをしたことがありますので、あまりひとのことは云えないです。
そして古本のお話でタイトルがちょこっと書かれていた本が気になったので、探しました。
その結果。
見つかりました。
山田牛午先生、勝手に紹介してしまい申し訳ありません!!
そして脱線してしまいました。
なお、ぼやきつねの各話は、一部を除いて山田牛午先生のTwitter上で閲覧可能となっています。
しかし、書籍で見たほうが目の疲れが少ないので、書籍で読むことをおすすめします。
ぼやきつねを読んで気づいたこと
ぼやきつねを読んでいると、不思議な気持ちになります。
なんだか共感できるような、形容しがたい気持ちが己の内側に生まれてくるのを感じずにはいられません。
これについて、色々と考えてみました。
そしてルトくんは、1つの答えのようなものに辿り着きました。
最初にも述べた通り、ぼやきつねはエッセイ漫画です。
ただし、そんじょそこらのエッセイ漫画とはちょっと違うテイストが漂っています。
ぼやきつねはエッセイ漫画の体裁を取った、ある種の退廃文学と見ても差し支えないと思います。
なぜそう思えたのか。
ルトくんの答えは、こうです。
ぼやきつねは、誰しもが心の奥底に抱いている気持ちにゆさぶりをかけてくるものだからではないか。
そしてその誰しもが心の奥底に抱いている気持ちとは、不安だからではないかと。
「こう思われているのではないか?」
「このままで大丈夫なのか?」
「もうどうにもならないのか?」
「どうすればいいの?」
そんな声が、ぼやきつねの所々から聞こえてくるような気がします。
そしてルトくんも、かつてフリーターをしていた時には、まるで満潮のように押し寄せてくる不安に押しつぶされそうになったことは何度もありました。
特におカネのことなどは、おカネが無くて不安になった経験を持っている人なら、誰しもが共感できることでしょう。
多くの人は、不安を抱いていても口にはなかなか出せないし、出さないものです。
不安を口にしたところで、何の解決にもなりませんし、不安を口に出すのは恥ずかしい。
そう教育されてきたのですから、そう考えることは何も間違いではありません。
しかし、ぼやきつねはその不安を「ぼやき」という形で表に出してきます。
それが普段は不安を口に出さない人にとっては、代弁者のような役割を果たしているのかもしれません。
「この気持ちを抱いているのは、自分だけじゃない」
「よくぞ言ってくれた!!」
口ではそうじゃないと否定しつつも、心のどこかではそう思っている人がほとんど。
だからこそ、ぼやきつねは一種の退廃文学ではないかと思ってしまいます。
まとめ~ぼやきつねはきっと、まだまだつづく~
ぼやきつねは現在も、山田牛午先生のTwitter上で不定期に連載が続いています。
ルトくんもTLで見かけるたびに、目を通していますし、気に入ったらコメントを送ったり、いいねのボタンを押して登録したりしています。
興味をお持ちになった方は、是非山田牛午先生のTwitter上でぼやきつねを読んでみてください。
「#ぼやきつね」でハッシュタグ検索すると、たくさん出てきます。
ちなみに購入したぼやきつねは、現在はこのようになっています。
こうしてみた pic.twitter.com/wMPXelgKen
— ルト (@ruto_kun) 2019年6月22日
100円ショップで購入したクラフトボードで作ったブックスタンドに置いてます。
実はこちらも、山田牛午先生のTwitterで知りました。大変役に立っています!
本当にありがとうございます!!
ぼやきつねを購入される方は、こちらからどうぞ!!
メロンブックス
COMIC ZIN
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!