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2級葬祭ディレクター資格を取得しました

新しい資格が増えたよ!!

前回の更新から時間が空いてしまいました。

(見て下さっている方がいらっしゃるかわかりませんが)大変お待たせしてしまい、申し訳ございません。

4月から新しい職場で研修を受けたり、今回の記事で取り上げます「葬祭ディレクター」の試験を受験するための追い込みをしていたため、忙しい日々を送っていました。

そして5月が終わる直前に、試験結果が出ました。

結果は合格!!

晴れて「2級葬祭ディレクター」になりました。

今回は、僕が取得しました「葬祭ディレクター」について解説していきたいと思います。

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葬祭ディレクターとは?

葬祭ディレクターとは、葬儀のプロフェッショナルであることを証明する資格です。

葬儀業界では唯一の公的な資格とされ、信用度の高い資格でもあります。

アメリカなどでは、葬儀専門の大学を出て葬儀社で実務経験を数年積み、エンバーマーの資格も取得していないと、取得できないようなとても専門的な資格です。

日本においては、葬祭業者の社会的地位の向上と技能・知識の向上を図る目的で、1995年に設立された「葬祭ディレクター技能審査協会」が1996年から試験を行っています。

なお国家資格ではなく、厚生労働省認定なので「認定資格」となります。

日本では1級と2級があり、2級は一般葬までの葬儀の知識と技能が、1級は社葬を含めた全ての葬儀の知識と技能を持っていることの証明になります。

なお創作にも登場しており、山村美紗サスペンス「赤い霊柩車シリーズ」において、大村崑氏が演じる秋山隆男も、第7作で1級葬祭ディレクターを取得しています。

日本とアメリカの葬祭ディレクター資格に対しての違いから、葬儀業者の社会的地位の違いがよく分かります。日本ではかつて、葬儀業者はいわれなき差別の対象とされた時代がありました(映画「おくりびと」にもその様子が描かれています)が、アメリカでは葬儀業者やエンバーマーは尊敬される仕事とされています。

受験資格は?

1級と2級で、受験資格が異なります。

2級・・・2年以上の葬祭実務経験を有している者。

1級・・・2級合格後、2年以上の葬祭実務経験を有している者。
又は5年以上の葬祭実務経験を有している者。

また、葬祭ディレクター技能審査協会が指定した専門学校の葬祭ディレクターコースを卒業した人は、2級を受験する際に葬祭実務経験に算入できます。

1級、2級共に葬祭実務経験を証明するためには、事業主(勤務先の葬儀社)による証明書が必要になります。

いずれにしても、葬祭実務経験が無いと受験はできません。

基本的には「取得してそれから仕事に就く資格」ではなく「プロとしての能力を証明するために取得する資格」といえるでしょう。

実際、この資格が無くても葬儀社に置いて葬祭実務に従事することは可能です。

試験内容は?

試験は「学科」と「実技」に分かれています。

午前と午後にそれぞれ行われ、丸一日使う試験です。

「学科」では、葬儀の歴史や実際の葬儀についての知識、病理学、薬学、公衆衛生学、日本の宗教についての知識、関係法令などが幅広く問われます。

「実技」では、お客さんとの接遇、葬儀における司会進行技術、焼香台を作る幕張の技術が問われます。それに加えて、実技筆記という実務内容に関する筆記試験もあります。

どちらも合格点を取らないと、合格にはなりません。合格には、学科と実技共に70%以上の得点が必要になります。

さらに実技では、「接遇」「司会」「幕張」「実技筆記」全てで30%以上の得点が必要になります。4つのうち3つが合格点でも、1つが合格点に達していない場合は、不合格です。

まんべんなく試験対策をしないと、合格できない資格でもあります。

実際にやった試験対策

学科編

学科では「葬祭ディレクター技能審査模擬問題集」を使って過去問を解きます。

そして答え合わせをして、間違ったところがありましたら「葬儀概論」で確認します。

これを繰り返して、全体の8~9割が取得できるようになったら、もう大丈夫。十分に合格できる実力が身についたことになります。

時々解きなおして、実力が落ちていないかどうかを確認するのも大切です。

実技編

「接遇」と「司会」については、葬儀社に勤めている方は上司や先輩に練習相手になってもらうか、日々の業務で慣れていくことができます。僕の場合はどうしようもできなかったので、YouTubeで実演している動画を見て勉強しました。

「幕張」は、実際に手芸屋さんで白布を購入し、葬具を取り扱っている会社に問い合わせて葬儀社に勤務していた時に使っていたものと同じ6尺テーブルを購入し、練習しました。

特に「幕張」は最初から課題が分かっているので、いかに練習を積んで制限時間以内に課題を完成させるかにかかってきます。

実技試験の対策は、日頃にどれだけ動いていたかで、決まります。

実際に受けてみて

実は昨年の7月末に、それまで勤めていた葬儀社を退職してしまいましたので、受験できるのか否かが不安でした。

受験申請はしていまして、受験料も支払ってはいましたが、もしも在職していないと受験できないとなると、大変な事です。

なので葬祭ディレクター技能審査協会に問い合わせて、退職後でも受験できるのか確認しました。

答えは「受験資格に問題はないからOK」とのことでした。

学科試験は模擬問題集を解いていたので不安はありませんでしたが、実技試験は練習相手もおらず、不安を抱えていました。(なので「実際にやった試験対策」に記した方法で試験対策を行いました。

そうやって試験対策をしながら、本来行われるはずだった昨年9月の試験日を待ちました。

しかし、新型コロナウイルスの影響で試験が延期になってしまいました。

4月12日に延期になったため、一度はやる気を削がれましたが、支払った受験料のことを考えると、無駄にはできないと思って再び試験対策を行いました。

僕は最初に実技試験の「接遇」「司会」を受け、その後に「幕張」を受けて午前中の試験が終了。

午後から「実技筆記」と「学科」の試験となりました。

いきなり苦手なツートップに当たってしまい、早々に「落ちたかも・・・」と思いました。

ただ、ここまで来てしまったので「やれるだけやってみよう!」と自分を奮い立たせて「接遇」「司会」に臨みました。

「接遇」と「司会」は連続して行われましたので、緊張する中で試験を行い、終わった時には寿命が縮んだような気がしました。

「幕張」については、これまで練習したおかげで、課題を6分以内で行えるようになっていましたので、あまり心配はしていませんでした。(試験での制限時間は7分

そしてお昼を挟んで、午後から「実技筆記」と「学科」の試験となります。

「実技筆記」と「学科」は、もう全然大丈夫でした。

身体を動かすよりも、頭を使う方が個人的には向いているみたいです。どちらも全く苦ではなく、解いた後に見直しをしても試験時間が余るほどでした。

全ての試験が終わった後に、疲れ切った僕は試験会場を後にしました。

かつての先輩と試験会場で遭遇

そして試験会場で、かつて勤めていた葬儀社でお世話になっていた先輩と再会しました!!

2級を受けに来た僕と違い、先輩は1級を受けに来ていました。

懐かしい気持ちになりながら、先輩と近況の報告をしました。

どうやら僕が退職した後、色々と勤めていた葬儀社は苦境に立たされているようでした。

協力会社が撤退してしまったり、施行件数が少なくなったりと大変そうです。

さらに、僕が退職することになった原因の上司は、今年で本社に戻れるはずだったのに、ポストができなかったために今も本社に戻れず今のポジションにいるそうです。

この報告だけは、ちょっとニンマリしてしまいました。

先輩は「ルトくんをいじめたから、罰が当たったんだ」と言っていました(笑

僕もそう思います(笑

赴任したころから「本社に帰りたい」と言って、赴任した土地に溶け込もうとしなかったから、その点でも罰が当たったのでしょう。

僕も同じように縁のない土地でしたが、なるべく溶け込もうと努力して実際に受け入れてもらえました。それをしなかったのですから、ある意味自業自得です。

やっぱりあの上司の元から離れて良かったと、今も思います。

合格発表

そして5月の下旬に、合否の結果が届きました。

結果は、見事合格です!!

合格証と共に、IDカードとネームホルダーがレターパックにて送られてきました!!

現在はIDカードのみパスケースに入れて持ち歩き、合格証とネームホルダーは大切に保管してあります。

両親と、現在の職場の上司と先輩、かつての先輩にも合格を伝えましたら、喜んでくれました!

ありがたい限りです。

現在は施行担当者として現場にいるわけではありませんが、現在も葬儀に携わる仕事をしています。この資格を持ったことで給料が上がったりはしませんが、今の仕事にも少なからず役立つとは思っています。

葬祭ディレクターの名に恥じない存在になっていきたいものです。

葬祭ディレクターについて興味が湧いた方は、葬祭ディレクター技能審査協会のホームページを是非ご覧ください。

受験料や応募方法など、より詳しい内容が記されています。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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