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【骨髄移植】手術前健康診断を受けました!【第3段階】

先日のことですが、骨髄移植に当たりまして、手術前健康診断を受けてきました。

手術前健康診断は、手術をするに当たりまして身体に異常が無いかどうかを確認するための重要な健康診断となります。

今回はそんな重要な、手術前健康診断についてです。

(なお、ドナーと患者の特定防止と臨場感を出すことを兼ねて、ここでは過去の出来事も現在進行形で書いていくことをご了承ください)

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手術をする病院にて行われる

手術前健康診断が行われますのは、手術をするための病院です。

前回までは比較的近場にあります病院に行っていましたが、今回からは実際に入院して手術を受ける病院にて行われます。

調整医師の先生がいる病院では、手術まではできなかったためです。

そのため、これまでよりも遠くまでいかなければならなくなりました。

(私が暮らしている都道府県にも手術できる病院はありましたが、受け入れの都合上、どうしても隣県の県庁所在地にある大病院に行かなくてはなりませんでした)

しかし、これはこれでラッキーなことでもありました。

手術を受ける病院がある場所は、私にとって馴染みのある土地であり、かつ鉄道で行ける場所にあったためです。

実際に手術を受ける病院は、元国立病院のけっこうな大病院でした。

しかも最寄り駅から出てすぐのところにあったため、かなりアクセスが楽でした。

「ここに入院することになるのかぁ……」

そう思いながら、病院へと足を踏み入れました。

病院には、だいぶ早めに到着しました。

そのため手術前健康診断まで少し時間がありましたので、病院のロビーにある喫茶店でココアを飲みながら時間になるのを待ちます。

それから少しして、コーディネーターさんと合流しました。

コーディネーターさんはもう60代くらいのおばあちゃんですが、本当に精力的に動き回っています。

20代の私と一緒に居ますと、まるで祖母と孫みたいです。

コーディネーターさんはきっと、継続雇用という形で、

定年してからまた同じように働いているのかもしれないな。

大変な仕事だと思うよ、本当に。

そんなことを考えながら、私はコーディネーターさんに立ち会われながら、手術前健康診断へと臨みました。

内容はどんなもの?

健康診断の内容は、学校や会社で行われる健康診断(一般健康診断)と大きな差はありません。

次のような検査が行われます。

・血液検査
・尿検査
・胸囲のレントゲン検査
・身長と体重の測定(身体測定)
・内科医の診察(もちろん採取担当の先生が行います)
・心電図検査
・聴力検査
・血圧測定

このような検査が行われました。

血液検査や尿検査、内科医の診察、胸囲のレントゲン撮影などは、学校や会社で行う健康診断と内容はほとんど同じです。

血圧測定は、手術にも関係してくるであろうことが容易に予想できます。

ただその中に、肺活量を調べたりといった少し特殊な検査も行われたりします。

これは通常の健康診断では行いませんので「骨髄提供とどんな関係があるんだろう?」と疑問に思いました。

余談ですが、肺活量検査が少し遅れていたらしく、担当の先生が額に汗を浮かべながら診察していました。

この先生の今の肺活量を調べたら、どうなるのかな?

ちょっと気になってきたぞ!!

そんなくだらないことを考えつつ、肺活量の検査を終えました。

途中、少し時間がかかってしまったりもしましたが、無事に全て終わらせることができました。

費用は骨髄バンクが出してくれる

これらの健康診断にかかる費用は、全て骨髄バンクが出してくれます!!

個人で全て受けたりしましたら、総額で軽く1万円近くは掛かってしまいそうですが、ドナーの負担はゼロ!!

お財布の出番は一切ありません!!

実にありがたいことです。

担当医の先生と出会う

そして内科医の診察のときに、手術を担当する担当医の先生と出会いました。

40代くらいの若い先生でした。

この先生が、手術をするのかと思いながら、入院の説明を聞いていました。

なお、血液内科の先生は小児科と掛け持ちらしく、同じ場所に併設されるようにして小児科の受付がありました。

先生「疑問に思うことがありましたら、なんでも質問してくださいね!」

といわれましたので、思わず

ルト「パソコンは病室に持ち込めますか!?」

と聞いてしまいました。

パソコンを持ち込めるか否かで、病院生活での快適度合いが大きく変わってきてしまうためでした。こればかりは私にとっては、死活問題ともいえるものだったためです。

病室にテレビはありますが、パソコンはありません。

先生「大丈夫です、持ち込めますよ。ただ、Wi-Fi環境はありませんので、個人でルーターを持ち込むなどして用意してくださいね」

とお答えしていただけました!!

パソコンは持ち込めないと思っていましたので、一安心です。(大部屋ではなく、個室に入院することになっています)

くだらない質問にも答えていただき、ありがとうございました!!

そして血液検査の結果から、若干赤血球の数が少ないことが分かったため、鉄剤を処方されました。

この鉄剤を飲むことにより、血液中の赤血球を増やすことになります。

(副作用として気分が悪くなったりするそうですが、そのようなことは一度もありませんでした)

さらにこれから鉄剤だけでなく、食事でも鉄分の多い食事を心がけるようにしなくてはなりません。

鉄は血を作るために重要な栄養素であるためです。

先生「なるべく鉄分の多い食事を心がけるようにしてくださいね」

ルト「はい。レバニラ炒めや納豆や玉子、ほうれん草を多く食べるように心がけます!!」

先生「wwww」

そう宣言して、診察室を後にしました。

提供する患者さんのことを知る

提供する患者さんの情報も、コーディネーターさんから伺うことができました。

患者さんについて教えられたのは、以下の3つです。

・住んでいる地方(東北、東海など)
・大まかな年齢(30代、40代など)
・性別(男か女か。なお、ニューハーフや性同一性障害の方はどうなるのかわかりません)

特定防止のために詳しくは書けませんが、提供する患者さんのことが分かってきまして、少し現実味を帯びてきたなと思いました。

これまでは「提供する」ということは分かっていましても、顔も名前も性別も分からないので、相手が存在しているのかどうかも分からないような状態でした。

正直、あまり現実味が持てなくて手術が決まっていても、遠い未来の出来事のように思えてしまいました。

しかし、断片的ではありますが患者さんのことを知ったため、提供する相手は確実に存在しているということを突き付けられました。

自分が、顔も名前も知らない他人を救うことになるなんて、思ってもみなかったことです。

ドナー登録した時にも「まぁ、きっと一生ドナーになることはないだろうな」と高をくくっていました。

全くといっていいほど何の連絡もなかったため、ドナーになることなんて、少しも考えていませんでした。

しかしまさか、登録してから1年ちょっとでドナーになるなんて、誰が想像できたでしょうか?

人間、未来の事なんて誰も分からないものです。

食事が変わってきました

そしてこの手術前健康診断を終えた後、私の食生活に変化が現れました。

納豆や玉子などは元から好きでしたので、よく食べることに変わりはありませんでしたが、食べる量が増えました。

朝にはなかなか食べる時間が取れないので、夜に納豆2パックと卵かけごはんがほぼ定番になりました。さらにおかずは鳥の砂肝やかつおの刺身でした。

ひじきの煮物や切り干し大根の煮物なども鉄分が豊富と知り、スーパーなどで値引きの惣菜を見つけては優先的に購入したり、冷凍食品のものを買って弁当に入れたりするようになりました。

そして極めつけは、ニラレバ炒め(レバニラとも)をよく食べるようになったことです!!

それまで私は、ニラレバ炒めをあんまり好んで食べたりはしませんでした。

レバー独特の臭みが苦手だったこともあり、ニラレバ炒めは他人が食べているのを見ることはあったとしても、自分から積極的に食べることはありませんでした。

それが、週に3~4回くらいは食べるようになってしまいました。

もちろん、自分で作ると量が多くなりすぎる上に手間がかかってしまいますので、餃子の王将に行って持ち帰りでニラレバ炒めを買ってくるようになりました。

多い時で2人分を1回の食事で消費したりしました。

自分で作ったニラレバ炒めはイマイチだったけど、

餃子の王将のニラレバ炒めは臭みが少なくて美味しかったよ!!

今となっては、お気に入りのメニューになったよ!

ちなみにこれらの食生活への変化は、医師の先生からの指導でもなければ、コーディネーターさんからのアドバイスでもありません。

全て自分で「これはやっておかないと、血が足りなくなるかもしれない」と思ってやったことです。

他のドナーさんがどのようにやっているのかは分かりませんが、きっと私と似たようなことを行っている方は多いかと思います。

次に病院に行くのは、自己血採血のときです。

自己血採血は、手術に備えて事前に血を抜いて冷凍保存しておくという、手術に向けた準備の1つです。

それとなくどのように採血するのか伺いましたら、献血でやる方法とほとんど同じだと教えてくれました。

唯一の違いといえば、お菓子や飲み物が無いことだそうです。

ちなみに私は600mlほど自己血採血を行うそうですが、400mlと200mlの2回に分けて抜き取ることになります。

そりゃあ一度に600mlも抜き取ったら、フラフラになるどころじゃ済まされないよね。

いくら血の気の多い人でも、そんなに抜いたら倒れちゃうよね。

こうして自己血採血を行うことが決まり、日程も決まりましたので、日程を確認してから病院を後にしました。

また出勤したときに、その日を絶対に休みにするように調整しないといけません。

やることはいっぱいです!

とにかくニラレバ炒めや納豆といった鉄を多く含むものを食べて、血液づくりに精進いたします!!

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!