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ガス溶接の資格を取ったぞ!

2014年の10月7日に、ガス溶接の資格を取得しました。
今回は、その時のことをお話ししたいと思います。

ガス溶接の資格は、前にフォークリフトの資格を取得した場所と同じ、自動車教習所で取得しました。
まさかこんな身近にガス溶接の技能講習をやっている場所があるとは思いませんでした。

フォークリフトと違い、ガス溶接はかなりニッチな資格なので受講できるのかどうか少し不安ではありましたが、受講申し込みをしたら無事通過しました。
そして当日、私は自動車教習所へと向かいました。

初日はまる1日かけて学科でした。
教科書を読み進めていくだけのものでしたが、最後には効果測定という学科試験がありましたので、眠たくなりますが眠ったりはしません。
学科では、ガス溶接で扱う設備の構造、取扱い方、可燃性ガスと酸素の特長と危険性、関係法令などを学びました。
初めて聞く単語ばかりでついていけるか少し不安になりましたが、意外と覚えてしまうもので学科試験ではほぼ全問正解で合格しました。
ガス溶接では、アセチレンガス、LPガスなどの可燃性ガスが使われています。
ガスのボンベは種類によって色分けされていることも知りましたが、この色分けは1960年代に法令が制定された時、当時の労働大臣が自身のガスに対するイメージで色分けされたらしいことを知りました。
一体、当時の労働大臣はどんなイメージでこの色分けを決めたのでしょうか?

二日目は、いよいよ実技です。
作業服を持っていなかったので、家にあった自分の服の中から最も作業着らしい服を選んで着ていきました。
手には革製手袋をつけ、足はフォークリフト技能講習でも使った安全靴です。
実技では、実際の設備を使って行います。
私がやったのは、ガスの逆流防止弁を取りつける作業、ガスの残量を調べる作業、ガス溶接器の取扱い、ガス溶断などでした。
緊張したのは、なんといっても逆流防止弁を取りつける作業と、ガス溶断でした。

逆流防止弁を取りつける作業は、二人ずつ前に出て取り付けと取り外しを行うのですが、手順を間違えると大恥をかきます。
さらにガスボンベは水道の開閉とは違い、水道が時計回りに回すと開くのに対し、ガスボンベは反時計回りに回すことで開くように作られています。

そのため、これを間違えると「おかしいな、回らないぞ?」ということになってしまいまして、またしても大恥をかきます。
こっちがズブの素人なんて、他人からは分かりません。
恥をかきながらも、なんとか逆流防止弁を取りつける作業を終わらせました。

ガス溶断の作業は、ご丁寧に一人ずつトーチに火をつけるところから始まります。
ちなみにガス溶接器の火は、専用のライターを使って点火します。
まずガス溶接器のアセチレンガス弁を開き、ピストル型のライターを持ち、火打ち石を打つ要領で点火します。
間違って酸素弁を開くと、点火しないどころか大変危険です。

点火しますと、一瞬でガスの炎がブワッ!と出ます。
最初にやると、かなりビビります。

点火を確認してから、酸素弁を開いて調整し、バーナーのようなにします。
そして鉄板を、指導員の指示の元で溶断していきます。
鉄板には線が入っていますので、そこをバーナーので熱しながら鉄をやわらかくし、そこに切断用の酸素を吹きつけて鉄板を溶断していくのです。
危険な作業であることもあり、間違ってもガス供給用のホースを加熱したりしないように気をつけながら作業を進めました。

何回か交代しながら鉄板を切り終えた所で、修了試験が始まりました。
なんと実技と学科、両方の修了試験を行いました!
(法令上は学科についてのみ、修了試験を課せば良いことになっていますので、実技の修了試験は教習所独自の方針だったようです)

最初に実技の修了試験が始まりました。
私の番になりますと実技でやったとおりに、アセチレンガス弁を開き、ピストル型のライターを使ってトーチに点火します。
そして酸素を供給し、両方を調節してバーナーのような炎へと変化させます。
それから鉄板を溶断していきます。
5回くらい鉄板を溶断したところで、修了検定が終わりを迎えました。
最初に酸素弁を閉じ、それからアセチレンガス弁を閉じて炎を消し、定められた場所にトーチを置いて終了です。
全員が終わるまで、1時間弱はかかったと思います。

その後、学科の修了試験が始まります。
フォークリフトの学科試験と同様、学科の授業を真面目に聞いていれば難しくない問題ばかりでした。
こんなに簡単でいいのかと、ちょっと心配になります。

そして学科が終わった方は、答案用紙を提出して教室の外で待つことになります。
私も自動販売機でジュースを買って飲みながら、ベンチで待ち続けました。

しばらくして、ガス溶接の技能講習を受けた人全員が、教室に呼び戻されました。
いよいよ合格発表です。
私は若干緊張してはいましたが「フォークリフト技能講習が全員合格だったんだから、今回も大丈夫」と自分に言い聞かせていました。

結果は、全員合格でした。

新しくなった技能講習修了証と、ガス溶接技能講習修了者であることを示すヘルメット用のシールが交付されました。
技能講習修了証の裏には、フォークリフトに続いて「ガス溶接」の文字と取得年月日が記録されました。
こうして新しく技能講習を1つ終了した私は、秋の穏やかな夕焼けの中を家に向かって帰りました。

取得にかかった費用は、フォークリフトよりも安く1万5千円弱です。
期間も2日間と圧倒的に短かったです。
しかし、この資格は残念なことにフォークリフトのように万人にオススメできる資格ではありません。

理由として、
・造船所、建設現場、金属製品を扱う工場などでしか必要とされないことが多い。
・操作をミスると火事どころか爆発につながることもあり得るなど、フォークリフトよりも危険。
・溶接は経験と正確さが命なので、上達するまで時間がかかる。
などが挙げられます。

もちろん「それでも取得したい!」という方は、是非チャレンジしてください。
作業服、ヘルメット、皮手袋、安全靴、作業用ゴーグルなどをあらかじめ準備しておくとなおいいです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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