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潜水士免許取得までの道

今回は、潜水士免許を取得するまでの経緯をお話しします。

潜水士といえば、ダイバーや海猿を思い浮かべると思います。
職業として酸素ボンベやスキューバ装備などを使って潜水をする人は、潜水士免許という国家資格を所有していなくてはならないことになっています。
趣味などでスキューバダイビングをする方には、潜水士免許は必要ありません。
しかし、Cカードという別の資格を持っていないといけません。

実はこの潜水士免許、なんと実技は一切なく筆記試験だけで取得することができてしまうのです!
事実、私も筆記試験だけでこの資格を手に入れました。

なぜ筆記試験だけで取得できるのかといいますと、先に実技を身につけた人が、後で学識を身につけてから受験して取得しているためです。
受けに来る人のほとんどが、訓練を積んで潜れるようになっている人や、元から補助業務などに就いていた方です。
そういう人が受験するため、筆記試験だけで取得することができます。
それに実技を課してしまいますと、需要に対して供給が激減して大変なことになることも容易に想像できます。

潜水士の就職先で最大手は、海上自衛隊と海上保安庁です。
どちらもかなりの数の潜水士を抱えています。
他にも消防本部や港湾工事業を行っている建設会社などもあります。

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どうして潜水士免許を取得しようと思ったの?

私が潜水士免許をなぜ取得しようと思ったのかについても、説明します。

潜水士免許を取得したのは、大学4年の終わりごろです。
就職活動で行き詰っていた私は、どうしようもない息苦しさから現実逃避に走りました。
それが潜水士免許国家試験の受験でした。
どうしてこんなものを選んだのか、疑問に思う方も多いと思います。

取得した理由は単純明快です。
「労働安全衛生法による免許証のカードが欲しかったから」
ただ、これだけです。

amazonでテキストと問題集と参考書を購入しました。
私が実際に試験勉強で使用したものは、こちらです。



この3冊を使用しました。

難易度ですが、はっきり申し上げますと全然難しくないです。
しかし、だからといって全く勉強をしなくても合格できるようなものではありません。
問題集と参考書に載っている問題を何度も繰り返して解いていけば、楽に取得できます。
潜水士の免許試験は、過去に出題された問題から再度出題される傾向が強いため、過去問対策を行っていればほぼ合格間違いありません。
私も、何度も問題集に記載されている過去問を繰り返し解くことで、合格できました。
試験全体で6割以上の得点があれば、合格できます。

試験のこと

試験当日のことも、お話ししたいと思います。
試験当日、少し前に送られてきた受験票で、午前と午後に試験が行われることが分かっていた私は朝早くに起きました。
午前中の試験は、朝早く(8時半ごろ)から行われるためです。

始発の電車に乗って、試験会場に向かいました。
試験会場は「中部安全衛生技術センター」でした。
私が住んでいた場所からは、かなり距離があったため、始発の電車に乗って行かないと試験時間までに間に合いませんでした。
電車を3回ほど乗り継ぎ、やっとこさ辿り着いた場所でした。
いや、本当に遠かったです。
安全衛生技術センターは、どこも人口密集地から離れた場所にあります。
詳細は、安全衛生技術試験協会のページをご覧ください。

試験会場には、すでに多くの人がいました。
そのほとんどは男性で、中には消防士の方や海洋学校の生徒さんもいました。
女性は極端に少なく、数えられるほどしかいませんでした。
私はその中を進んでいき、自分の受験票と同じ番号が振られた場所に着席しました。
そして問題の見直しを行います。
過去問からの出題ばかりとはいえ、初めて受ける試験なので事前の見直しは必須です。

試験開始の10分前になりますと、試験センターの人が入ってきまして試験の説明が行われます。
注意事項は、多くの試験と同じです。
カンニング禁止、終わったら途中退席可、通信機器使用禁止、飲食禁止などです。
そして驚かれる方もいるかもしれませんが、
潜水士の試験では定規と電卓が使用できます!
なんと、必ず持ち込むように試験センターの方から言われるほどです!
とはいうのも、午前中の試験で問われる「送気、潜降及び浮上」の項目では、計算問題が出るのですが、これは定規と電卓が無いと解けません。
これを定規と電卓なしで解いた方、いたら是非見てみたいです。

試験では「潜水業務」「送気、潜降及び浮上」「高気圧障害」「関係法令」が問われます。

問題数はそれぞれ10問ずつで、合計40問です。
午前中に「潜水業務」「送気、潜降及び浮上」が試験で課され、午後に「高気圧障害」「関係法令」が問われるというメニューになっています。
なのでほぼ1日を使って試験を行います。

各科目でそれぞれ40%以上を得点し、かつ全体で60%以上得点すれば合格になります。
逆に1科目だけ40%を切っていたら、3科目が満点でも合格できません。
全ての科目をまんべんなく勉強することが、合格への近道といえます。

午前中に「潜水業務」と「送気、潜降及び浮上」の試験を受けます。
私は「潜水業務」は難なくクリアした後に「送気、潜降及び浮上」に挑戦しました。
他の問題は大丈夫でしたが、
計算問題だけがとても難しく感じられました。
なので定規と電卓を使って解いても、全く自信がありませんでした。

そして昼食を挟み、午後に残りの試験が行われます。
午後からは「高気圧障害」と「関係法令」です。

しかしこの「高気圧障害」と「関係法令」は、
ぶっちゃけ過去問をしっかりと勉強していれば全く怖くありません。
「あ、これ問題集に載ってた」
と思うような問題ばかり出てきます。
私は試験が始まってから1時間ほどで解答が済んでしまいました。

そしてようやく試験終了時刻になりますと、解答用紙と問題、受験票を提出して帰り支度をします。
最寄りの駅に向かい、そこから電車に乗って私は帰りました。

試験を受けてから半月後くらいに、結果が届きました。
得点した点数は書かれていませんでしたが、見事合格!
私はすぐに案内に従って合格通知書を封筒に入れ、東京労働局へと送付しました。
これで少ししたら、無事に免許証が交付されます。

そして私が沖縄へ旅行に行っている間に、家へと届きました。
旅行から帰ってきて、私はすぐに東京労働局から送られてきた封筒を開封しました。

中から出てきたのは、正真正銘の「労働安全衛生法による免許証」でした!

ちゃんと、私の顔写真と名前、住所、本籍地が記載されています!
記載内容に間違いが無いことを確認した私は、それを大切に財布に仕舞いました。

こうして、私は潜水士免許を取得しました!
ペーパーテストだけで取得できてしまうのですから、ちょっと変な気もしますが、
ちゃんと決められた手続きを経て入手したのですから、問題ありません!
履歴書に記載できる資格が増えましたし、話のネタにもなります。

取得できるうちに、取得しておくといいかもしれませんよ!

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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