先日、実家に帰省した時に、健康保険証と診察券、お薬手帳を持って行きました。
そして隣町にあります、昔からお世話になっている町医者の先生にお願いして、インフルエンザの予防接種を打ってもらいました。
これでもう、今年はインフルエンザの心配はほとんど無くなりました。
ルトくんは毎年必ず、インフルエンザの予防接種を受けるようにしています。
インフルエンザの予防接種は、受験の年など重要な予定が冬にあるときは必ず打っていましたが、最近はそうしたこともなく、すっかり打たなくなっていました。
ルトくんは、注射が大の苦手なのです!
「わざわざお金を払って注射なんて、嫌に決まってる!」
その思いから、どうしても必要だと思ったときしか打ちませんでした。
他に健康保険が適用されず、料金が全額自腹なのも理由の1つでした。
しかし、数年前にそのツケを支払わされる時がやってきました。
2月初旬のその日、私はいつものように目が覚め、午後からのバイトに備えていました。
しかし、どうも頭がはっきりせず、身体が重いような気がしました。
「少し頑張りすぎて、疲れが完全に取れなかったのかもしれない」
そう思った私は、午前中にやろうとしていた読書や執筆などをキャンセルし、昼まで布団でゆっくり過ごすことに決めました。
布団で昼までゆっくりとウトウトしてから起き上がりましたが、身体の重さは消えません。
寝起きだから、と思ってしばらく体を動かしましたが、それでも重さは全く消えませんでした。
ここで初めて「これはヤバいかもしれない」と思いました。
ただ単に疲れが残って身体が重くなっているだけでしたら、寝ればだいたい治ります。
しかしそれでも治らない時は、何かしらの病気の可能性がありました。
過去の経験から、私はそう判断しました。
バイトが無い日でしたらまだしも、ある日にそんなことが起きたらバイトを欠勤するとキャンセルの電話をしないといけません。
体調不良であるとはいえ、それはあまりしたくないことでした。
急いで救急箱から体温計を取り出し、それで熱があるかどうかを測りました。
体温計が鳴ってから取り出してみますと、体温計の液晶画面には
「38.2℃」
と表示されていました。
(私の平均体温は36.1℃くらいです)
この瞬間、私はバイトを欠勤することを決めました。
微熱でしたら、栄養ドリンクなどを飲んで乗り切ろうと考えていました。
しかし、この体温は明らかに異常値でした。
ただの風邪ではなく、インフルエンザの可能性が出てきたのです。
本当にインフルエンザだった場合、出勤したら周囲に迷惑をかけることになります。
私は大急ぎで部屋に戻り、バイト先に欠勤することを伝えました。
熱が38.2℃もあることを伝えますと、すんなり許可が下りました。
飲食店だったので、その辺りのリスク管理は徹底しています。
そして私は午後の診察が始まる夕方に、病院に行くことを決めました。
健康保険証、診察券、お薬手帳を用意し、それまでは再び布団の中で大人しくしていることにしました。
夕方、病院に行って体温と症状を伝えますと、すぐ別室に移されました。
いわゆる隔離です。
もうこの時点で、私の中でほぼ診断は確定していました。
診察の際に鼻の粘膜を採取されました。
細長い棒で、鼻の奥をグリグリするアレです。
激痛が走りましたが、これでインフルエンザかどうかがはっきりと分かります。
その後、再び別室で待っていますと、先生がやってきました。
そして開口一番で「インフルエンザです」と告げられました。
私は「あぁ、やっぱり」と思いました。
いつ頃からバイトに復帰してもいいのか聞きますと、
「症状にも因るが、熱が下がってから2~3日後辺りからならOK」
と言われました。
どうやらそれ以前では、まだ人に感染してしまう可能性があるのだそうです。
インフルエンザの特効薬であるタミフルを処方してもらいましたが、すぐ近くにある薬局に受け取りに行くことはできませんでした。
感染して広めてしまうわけにはいかないので、薬剤師の方が持ってくると伝えられました。
しばらくして、本当に薬剤師の方が持って来てくれました。
丁重にお礼を伝えて、お薬代を支払いました。
病院を出てから、すぐバイト先にインフルエンザであったことを伝えました。
すぐに2~3日の出勤停止が命じられました。
「休みになってラッキー」という気持ちは全くなく、むしろ「給料が減った!おまけに医療費も掛かった!」という沈んだ気持ちしかありませんでした。
電車で帰るわけにもいかず、母親に迎えに来て貰いました。
そして帰ってからは、食後に薬を飲んだ後、ずっと布団で眠っていました。
食欲はありましたが、ずっと布団で寝ていることしかできず、執筆する気も無くなったことがとても辛く、耐えがたいことでした。
何度か汗をかいて夜中に起きたりもしました。
翌日に熱は下がりましたが、まだ絶対安静を命じられていたので、しばらくは布団の中で過ごすことになりました。
2~3日後に私が完全回復して復帰しますと、私以外にも2~3人、インフルエンザで休んでいました。
私が感染源ではありませんでしたが、どうやら私が倒れた直後に次々に倒れてしまったみたいでした。
この出来事があってから、私は毎年の予防接種を復活させました。
相変わらず注射は大の苦手ですが、それ以上にまたインフルエンザで欠勤し、収入が減るのは勘弁願いたかったからです。
お金は大事です。
これからの寒くなる季節、皆様体調管理には十分ご注意ください!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!